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"Square Foot Gardening"(以後SFG)とは、"1 foot (30cm)"のマスを基本にした栽培方法です。基本形として4x4マスの木枠を作り、この16マスで野菜を栽培する方法が紹介されています。大きな畑がなくても、狭いスペースを効率よく使っていくというコンセプトの栽培方法です。
SFGで使用する枠は底なしです。これは"Raised Bed Garden"と呼ばれる手法で直接地面の上に枠を置き、底に土を入れて使うものです。つまり下に「掘る」のではなく「上に上に」載せていくため手間がかかりません。
また、著者は土を使っていません。ピートモス・バーミキュライト・堆肥を三分の一ずつミックスしたものを6インチ(15cm)の深さで使っています。土を使わないことで「土作り」という初心者には難しい過程を省き、安定した収穫を得ることができるとしています。(使い終わった後はどうするのだろう?毎回新しい物を使うのだろうか?→http://www.squarefootgardening.orgのFAQを読んだところ、交換の必要は無いそうです)
6インチでどうやってニンジンを作るのかって?せっかくマスができているのです。横ではなく上に一マス置いてやれば、一マスだけ深さ12インチにすることができます。「上に上に」といわれる所以です。
後半には様々な野菜の栽培方法が紹介されています。この辺りはアメリカが基準なので、参考にと言うよりも日本との違いや野菜の呼び方を知るだけでも面白いです。
もともと広い面積を使わない"Urban Gardening"が基礎にあるので、狭いスペースを活用するという意味で日本でも応用が利く栽培方法だと思います。特に"Raised Bed Garden"の考え方は耕す必要がなく非常に便利なので、これから日本でも広まっていくでしょう。
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